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そけいヘルニアになったときの痛みはどんな感じ?

どんなふうに感じるのか

脱腸とも言われるそけいヘルニアは、症状が軽い時は違和感だけで済みますが、進行していくと、だんだん痛みを感じるようになります。
最初は立ち上がった時やお腹に力が入った時に、鼠径部にしこりなどが出てきます。
手で押し込んだり横になったりすると元に戻るものですが、徐々にこぶしくらいの大きさになることも少なくありません。
しかし、急激に固くなってサイズも大きくなった、手で押し込もうとしても引っ込まなくなった時は要注意です。
激しい痛みを伴うと、「ヘルニアかんとん」と言って、危険な状態になっています。
どんな痛みかと言うと、初期であればひきつるような軽い痛みですが、進行すると歩くこともできないほどです。
それをさらに放置すると腸閉塞や腸壊死になり、緊急手術をして腸を切除しなければ命に関わるほどの大問題に発展してしまいます。
そのため手で押すと戻るからと言って放置せずに、初期のうちに治療しましょう。

早期治療が大切

下腹部、太ももの付け根が少し膨らんでいる、お腹に力が入ると痛い、長時間立っていると下腹部に違和感が出てくる場合は、そけいヘルニアを疑った方が良いかもしれません。
そけいヘルニアの治療法は基本的には手術を行います。
現在主流なのは、メッシュのプラグやシートの人口補強材を使って腸が飛び出してこないようにする方法です。
局所麻酔で済むため、傷が小さく身体への負担も減ります。
2013年の集計では、全体の13.7%は腹腔鏡下手術が行われているとされておりますが、小切開法の方が腹膜を切除することがなく、安全で確実な方法です。
腹腔鏡下手術だけをすすめてくる病院には注意が必要です。
また、小切開法では皮膚の切開が最小限のため、術後の痛みも軽減されるようです。
局所麻酔が覚めたら、自分でトイレに行くことも食事をすることもできます。もちろん当日に帰宅できる日帰り手術で可能です。
そけいヘルニアがひどくなる前に受診して治療しましょう。
日帰り、通院で治療ができる施設を探してみてはいかがでしょうか。
その際は、実績が多い施設を選ぶことが大切です。